Artist
バリデライト

 

東京という場所にいれば、様々な情報が毎日のように飛び込んでくるが、全国各地のライヴハウスで、どんなバンドがその土地を盛り上げているのかというところまでを把握するのは意外とむずかしい。だが、各地では耳にしたことのないバンドが異常な盛り上がりと動員力を持っているのは事実で、いつでも全国規模で名前を轟かせる可能性を持つバンド達が蠢いている。
「バリデライト」。このバンドもその可能性を持ったバンドのひとつだろう。広島を拠点としたミクスチャーロックバンドで、ツアーで広島を訪れたバンドの対バンを数多く勤めている。名前を挙げさせていただくとRIZE、10-FEET、FLOWなど。音楽シーンの重要バンド達から熱い信頼を受けていることがそのメンツからも伺い知ることができる、広島で最重要バンドとして存在しているバンドだ。
昨年12月に自主制作でリリースされたミニ・アルバム『ONE AND ONLY』を一聴した途端に「音楽って楽しいものだろ?」とでも言われているかのように、目の前が明るくなる感覚に陥った。そんなフレーズが出てきたわけではない。音から伝わる感覚が目の前を明るい世界へと彩っていく感覚。
綺麗ごとのように口にするのは簡単だが、おそらくメンバー全員のポテンシャルと音楽に対する躍動感が合致してるのだろう。
デメリットをすべて排除して、色や匂い、イメージすべてにメリットを詰め込んでいく。それによって、彼らの音楽性に瞬発力とミクスチャーである偶然性が化学反応を起こし、キラキラと、時にギラギラと輝きを放っていくサウンド。あたたかな言葉の意味と深みがサウンドをもあたたかく、時に鋭敏にする。
自主制作でここまでのレベルで引き上げることができるなら、彼らの行く末はおそろしい可能性の持ち主といってしまってもいいだろう。
516とTOHRUによる2MCに、ボトムのきいた豊かなビート感。世の中のネガティブ要素をすべて吸い込んでいく不思議な力を持ったバリデライト。
次世代を担うバンドとして、大きく化ける姿が今から楽しみだ。

(ライター・松木美歩)

>>バリデライトHP

 

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