
日々の心象風景を、風情と叙情をもって丁寧に紡いだ詞世界と、たおやかさと逞しさを同時に感じさせる歌声が魅力的なボーカル・岡田規絵のソロユニット=tony chanty(トニー・チャンティ)。
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東京という場所にいれば、様々な情報が毎日のように飛び込んでくるが、全国各地のライヴハウスで、どんなバンドがその土地を盛り上げているのかというところまでを把握するのは意外とむずかしい。だが、各地では耳にしたことのないバンドが異常な盛り上がりと動員力を持っているのは事実で、いつでも全国規模で名前を轟かせる可能性を持つバンド達が蠢いている。
「バリデライト」。このバンドもその可能性を持ったバンドのひとつだろう。広島を拠点としたミクスチャーロックバンドで、ツアーで広島を訪れたバンドの対バンを数多く勤めている。名前を挙げさせていただくとRIZE、10-FEET、FLOWなど。音楽シーンの重要バンド達から熱い信頼を受けていることがそのメンツからも伺い知ることができる、広島で最重要バンドとして存在しているバンドだ。
昨年12月に自主制作でリリースされたミニ・アルバム『ONE AND ONLY』を一聴した途端に「音楽って楽しいものだろ?」とでも言われているかのように、目の前が明るくなる感覚に陥った。そんなフレーズが出てきたわけではない。音から伝わる感覚が目の前を明るい世界へと彩っていく感覚。
綺麗ごとのように口にするのは簡単だが、おそらくメンバー全員のポテンシャルと音楽に対する躍動感が合致してるのだろう。
デメリットをすべて排除して、色や匂い、イメージすべてにメリットを詰め込んでいく。それによって、彼らの音楽性に瞬発力とミクスチャーである偶然性が化学反応を起こし、キラキラと、時にギラギラと輝きを放っていくサウンド。あたたかな言葉の意味と深みがサウンドをもあたたかく、時に鋭敏にする。
自主制作でここまでのレベルで引き上げることができるなら、彼らの行く末はおそろしい可能性の持ち主といってしまってもいいだろう。
516とTOHRUによる2MCに、ボトムのきいた豊かなビート感。世の中のネガティブ要素をすべて吸い込んでいく不思議な力を持ったバリデライト。
次世代を担うバンドとして、大きく化ける姿が今から楽しみだ。
(ライター・松木美歩)
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2007年7月、清春プロデュースによりアルバム『メガバスタリズム』をリリースしたトリルダンは、
神戸を拠点に活動するミスクチャーロックバンド。女性ツインボーカルにラウドなサウンド。しかし、荒っぽさがあるというよりは、艶やかで華々しさがあっ
て、叙情的なメロディが印象的。このバンドのサウンドには居心地の良さというものを感じる。ただ通り過ぎていくサウンドとして存在しているわけではないこ
とが明確に感じられるのだ。ドライヴ感のあるギターに分厚いリズム。重たくなり過ぎずに、軽やかさも兼ね備えていて、そこにJUANとMARUのしなやかで艶のある声がのる。ドスのきいたボーカルを聴かせたかと思えば、どこか和風な声が心に染み渡る独特な感覚に陥る声に七変化する。
クールになり過ぎずにキュートさも兼ね備えている不思議な感覚。
そして、女性陣が書く強さと弱さを共存させた歌詞には、女性らしさというよりも人間らしい鋭い感性がリアルにまざまざと綴られている。
荒んだ世の中に、本来あるべき姿を叩き付けるかのように、己のアイデンティティーを叩き付けていく。これが唯一無二だとはまだ言えないが、視野の広さと可能性は十二分に感じる。
なかなか定着しない女性ボーカルによるラウドサウンドシーンを、トリルダンが変える可能性も十二分!!
聴けば聴くほど激しさの中に居心地の良さを感じるバンドだ。(ライター・松木美歩)
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